2009年チャリティカレンダー

2009年カレンダー表紙 このカレンダーは、熱海市立小嵐中学校とこどもたちを支援する各国のNPO・NGO団体の協力のもと、ストリートチルドレン芸術祭実行委員会が制作しています。2009年版はベトナム・メキシコ・バングラデシュ・チベット(インド・ダラムサラ在住)・グアテマラ・ブラジル・カンボジア・フィリピン・インド・モンゴルの各地から作品が集まりました。作者は幼児から18歳程度までの幅広い年齢のこどもたちで、現在または過去に、路上で生活した経験をもっています。最も好きな作品を選出してくださった選考者の皆さまには、無償でご協力いただいています。

2009年カレンダーに使用された絵

 2009年カレンダーに使用された絵とお寄せいただいたコメントをご紹介いたします。

1月「己を知る」
 ヘスス・エドゥアルド・テロネス・アガピト(13歳・男の子・メキシコ)


2009年カレンダー1月 カサ・アリアンサに着く前は、僕は麻薬中毒で、好き放題やって家を出ました。ドラッグを使い続けていたので、僕の両親が更正させる決心をしました。カサ・アリアンサへ連れて行かれ、人生が変わりました。もう自分を痛め続けることはしません。皆がここでは僕を助けてくれます。

選考者
(選考理由・コメント)
熱海市小嵐中学校
 太陽が顔を出して、一日がスタートする。朝日は人の気持ちを穏やかに、幸せに、そして平和な気持ちにさせてくれます。世界が平和な光で優しく包まれる時が来ることを願っています。

2月「平等」
 ドアン・ヴァン・アン(12歳・男の子・ベトナム)


2009年カレンダー2月 父親は病気で仕事ができない。母は日雇いで農作業をしている。生活が大変困難なため、JASS(ベトナムの「子どもの家」を支える会)が運営している「子どもの家」で生活している。「世界中の子どもたちが学校に行けなかったら、明るい未来はないと思います。勉強ができれば、将来社会の役に立つ人間になると思います。明るい将来に向かって一緒に頑張りましょう。」

選考者
(選考理由・コメント)
東北福祉大学生田目ゼミ
ハートの中に地球と人が描かれていて、とても印象的です。左側の黒い肌の人、右側の白い肌の人、それぞれにたくさんの手が差し伸べられています。そして中央の地球には幸せそうな男の子と女の子でしょうか。それぞれの違いを越えて”共に歩んでいこう”という希望と強い意志が感じられました。

3月「希望の十字架」
 アンドレス・パラ・タレロ(16歳・男の子・メキシコ)


2009年カレンダー3月 僕は6歳で生まれた家を出て、メキシコシティーに出てきました。そこで若者がドラッグの使い方を教えてくれました。路上で自動車の窓を拭き、ドラッグや食べ物を買うためお金を盗みました。ある日、自動車の窓を拭いているときトラックに跳ねられ、足を骨折し2週間病院に入れられました。そして、カサアリアンさに移され、完治するまで面倒を見てもらいました。完治した後は、もう路上生活はできなくなっていました。カサ・アリアンサが僕の家になっていました。
 今、神様やスタッフの方のおかげで勉強する気がおきています。事故を起こさないためにも道に戻らないつもりです。カサ・アリアンサで僕にしてくれた全てのことに感謝します。

選考者
(選考理由・コメント)
北川悠仁さん(ミュージシャン「ゆず」)
国境を越え、人種を越え、宗教を越え、世代を越え、人々の祈りが神様に届きますように。

4月「良き生徒」
 ティム・ヴァンディ(15歳・男の子・カンボジア)


2009年カレンダー4月こんにちは、お元気ですか?私は元気です。勉強が大好きです。

選考者
(選考理由・コメント)
木村裕一さん(絵本作家)
 なんともタイトルが面白い。少年が本などを持ち、牛やニワトリたちに何か教えている。恐らくこの家畜たちが「良き生徒」ということなのだろう。現地の生活感の中から生まれ、ここからお話が作れそうな所が良い。

5月「スーパーチャイルド」
 エン・フェアリス(14歳・女の子・カンボジア)


2009年カレンダー5月

選考者
(選考理由・コメント)
笑福亭鶴笑さん(落語家)
 かっこいいなぁ~、スーパーチャイルド!なぜか懐かしい昭和の匂いがしてきます。僕もちっちゃい頃に風呂敷をマントにして、暗くなるまで外で友達と楽しく遊んでたなぁ~。正義の味方がスーパーチャイルド、子どもの権利を守ってあげてね!

6月「家庭を持つ」
 ロサ・エルビラ・シルバ・ルイス(16歳・女の子・グアテマラ)


2009年カレンダー6月 私の子ども時代はとっても悲しい時だった。おばと住み始めてからというもの、ひどい扱いをされてきた。大きな家族が欲しい。大きな家に住んで、必要なものがあって、たくさん勉強をして、本当の家族の愛をわけ合うの。

選考者
(選考理由・コメント)
静岡県立韮山高校有志
 優しい自然の中にある骨組みだけの大きな家。中身が描かれなかったその家から逆に、家族が支え合って生活するぬくもりあふれる「家庭」への強い憧れや、ささやかな幸せを追い求める作者の切なる願いを感じます。

7月「地球」
 ロン・サンボ(13歳・女の子・カンボジア)


2009年カレンダー7月私は地球が好きです。あなたはどうですか?

選考者
(選考理由・コメント)
静岡県立田方農業高等学校有志
 この地球はとてもきれいで周りは明るく輝いています。暗いニュースや環境問題により地球を汚している人間がこんなきれいな地球にするにはどうすればいいか、とても考えさせられる絵だと思います。少しずつきれいな地球にしましょう。

8月「平和」
 グエン・ティ・ビック・ターオ(14歳・女の子・ベトナム)


2009年カレンダー8月 父親は病気のため仕事ができない。母親は、菅笠作りをしている。生活が大変困難。現在は、JASS(ベトナムの「子どもの家」を支える会)が運営している”子どもの家”で生活している。「世界中の人たちが、いつでもどこでも平和に暮らせますように」

選考者
(選考理由・コメント)
山本博さん
(アテネオリンピックアーチェリー銀メダリスト
・日本体育大学女子短期大学部准教授)
 平和な世界になりますように!そんな声が聞こえてきます。平和の象徴である白いハトに子どもたちの願いがこめられて、全世界に幸せが運ばれていくような気持ちにさせてくれる素晴らしい作品です。

9月「私の夢」
 カルサン・ドルカー
(18歳・女の子・インド・ダラムサラ在住のチベットの子ども)


2009年カレンダー9月 生まれたときから聞こえず、話せなかった。父親がなく貧しい母親だけだった。彼女は10歳からニントプリン(身体障害者施設)で教育、訓練を受けている。絵の他に織物をしたり、食事の手伝いなどもしながら生活している。

選考者
(選考理由・コメント)
イルカさん(シンガーソングライター/IUCN(国際自然保護連合)親善大使)
 遥か遠くそびゆるのは仏塔の様な山々。河は時に荒々しく、豊潤な土地を生み出して来たのだろう。しかし今は、静かな時が流れている。四方を獣に囲まれ中央に立つ母は強風にも揺るがず、地に足をしっかり着けている。その懐で戯れる子どもの笑顔。これこそが、幸せの姿のマンダラである。チベットの子どもたちはそのマンダラをいつも胸に描き、真の平和を生み出せる力を持っていると感じた。

10月「森を守ろう」
 ファム・ティー・トゥイー・チャン(18歳・女の子・ベトナム)


2009年カレンダー10月 父親は行方不明。母親は日雇い労働者で生活が大変困難。JASS(ベトナムの「子どもの家」を支える会)が運営している「子どもの家」で生活している。現在は自立を目指しJASSの職業センターで研修に励んでいる。「山の木を切らないでください。フエの街では毎年何回も水害がおきています。山に木が残っていれば、水害が起きる回数が減ると思います。”環境破壊”はしないでください。

選考者
(選考理由・コメント)
鎌田實さん(医師・作家)
 かつて行われたベトナム戦争で枯葉剤がたくさん撒かれました。人の命も森の命もたくさん奪われました。早く森が再生することを祈っています。森が生き返ったら二度と枯葉剤が撒かれないように森を守りましょう。

11月「イマジン」
 マヌエル・トーレス・ゴンザレス(15歳・男の子・メキシコ)


2009年カレンダー11月 僕の名前はマヌエルです。6歳のとき、両親が離婚したときに暴行されて家を出てきました。行く当てもなくさまよい始め、友達が出来て、窓拭きなどでお金をもらうようになりました。そしてドラッグを知り、僕の問題などを忘れるためたくさんドラッグをしなくてはいけませんでした。道では下水溝に逃げることもありました。いろんな支援団体でなんとか路上生活から抜け出そうとしましたが、できませんでした。そんな時、カサ・アリアンサと出会いました。これから勉強したいです。一生を路上で終えたくないから……。

選考者
(選考理由・コメント)
京都外国語大学有志
 世界の貧困や家のない子ども達の苦しみを本当に理解することは、簡単なことではありません。しかし、彼ら彼女たちの心の声に耳を傾け、平和を想像することによって、私たちは互を理解しあえるという希望を、この絵に託したいと思います。

12月「平和を」
 カルマ・イェーシー・プンツオック
(13歳・男の子・インド・ダラムサラ在住のチベットの子ども)


2009年カレンダー12月 ラサで生まれる。2000年にインドに来る。同年TCVダラムサラ校に入る。夢はエンジニア。「平和の象徴である3羽の鳩は、チベットを構成する3つの地域を表し、鳩となってチベット全体を救ってくれるようにと願いを込めました。」

選考者
(選考理由・コメント)
大村詠一さん(エアロビック世界大会トリオ部門第4位)
 力強く描かれたハトから、作者の強いメッセージを感じました。この子どもは、平和が訪れたとき、この絵のようにニコリと笑うのでしょう。子どもたちの笑顔を奪っているのは戦争をしている大人たちです。世界中の子どもたちの笑顔を見たいと思いませんか?

表紙「モンゴル犬」
 (男の子・モンゴル)


2009年カレンダー表紙 2008年モンゴルスタディツアーで画家のエルデネバットさんのアトリエへ行った際に頂いた作品です。エルデネバットさんは路上生活をする子どもたちに声をかけ、自分のアトリエへ招き絵の指導を行っている方です。子どもたちの可能性を引き出してあげたいとおっしゃっていました。

ストリートチルドレン支援団体一覧

インド ミネハハ・ヘルピング・フリー・エデュケーション・センター
インド(ダラムサラ) TCV(チベット子供村)
インド(ダラムサラ) ニントプリン
カンボジア 幸せの子どもの家(CCH)
グアテマラ カサ・アリアンサ・グァテマラ
グアテマラ モホカ
グアテマラ 社会福祉庁児童保護施設
グアテマラ カスティージョ
バングラデシュ エクマットラ
フィリピン カンルンガン・サ・エルマ
ブラジル サン・マルチーニョ
ベトナム ベトナムの「子どもの家」を支える会
メキシコ カサアリアンサ・メヒコ
モンゴル エルデネバットさん
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