2006年チャリティカレンダー

2006年カレンダー表紙 このストリートチルドレン芸術祭は、150年の万国博覧会史上初めて市民が主役となった会場が創設された「愛・地球博」(2005年)のオープニングプロジェクトとして、立ち上がりました。熱海市立小嵐中学校の協力のもと、学生や社会人15名ほどで構成された実行委員会によって運営されています。インド、ザンビア、メキシコ、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、アンゴラ、ルワンダ等から153点の作品が寄せられた2006年版以降も、今後、毎年1回ずつ、このチャリティカレンダーを制作していきます。



2006年カレンダーに使用された絵

 2006年カレンダーに使用された絵とお寄せいただいたコメントをご紹介いたします。

1月「平和の故郷」
 LA VAN SON(16歳・ベトナム)


2006年カレンダー1月 平和が世界の皆に届くようにお祈りします。皆が努力し、世界の科学に貢献するようになって欲しいです。

選考者
(選考理由・コメント)
松井秀喜さん(メジャーリーガー)
 子どもたちが、元気に仲良く笑っているのを見るのが好きだ。いつか時間ができたら、世界各地の子どもたちに会いに行きたい。子どもたちは可能性そのものだから…。

2月「将来への夢」
 NGUYEN VAN THANH(15歳・ベトナム)


2006年カレンダー2月 1994年6月(4歳)に「子どもの家」に入りました。「子どもの家」に入る前は、路上で生活をしながらフエ駅で母親と物乞いをしていました。父親はいません。「子どもの家」に入ってから10年が過ぎましたが、これまでの間お母さんとは連絡が取れず、未だに彼の故郷が分かりません。現在は「子どもの家」から公立中学校に通っています。

選考者
(選考理由・コメント)
梅沢由香里さん(囲碁棋士)
 毎晩眠るのが楽しみになるような光景ですね。こんな夢を見ながら眠りたいものです。眠っている時、人の心は一番純粋なのかもしれない、そんなことを思いました。

3月「(無題)」
 ARMANDO CANO(17歳・メキシコ)


2006年カレンダー3月

選考者
(選考理由・コメント)
田中佳代子さん(画家)
 独創的な画材の使い方とシンプルな色使いのせいでしょうか。絵の力強さに惹きつけられ、目が離せなくなりました。力強いのに、じっと見ていると、なぜか切ない気持ちが込み上げてきます。人の心を揺さぶる絵を、これからも描き続けて欲しいと思いました。

4月「(無題)」
 VICTOR KUNDA(15歳・ザンビア)


2006年カレンダー4月

選考者
(選考理由・コメント)
中島洋一郎さん(小嵐中学校長先生)
 穏やかな表情で葉を食べる2頭のキリン(親子?)自然と平和共生できる地球へのメッセージ。

5月「(無題)」
 MONTSERRAT RODRIGUEZ(15歳・メキシコ)


2006年カレンダー5月

選考者
(選考理由・コメント)
工藤律子さん(ジャーナリスト・NGO運営委員会代表)
 路上で暮らす少女の思いが、直に伝わってくる作品だと思いました。不当に暴力を振るう大人、売春をしにくる男、病気の感染、麻薬の誘惑、過去の辛い記憶・・・様々な危険と恐怖に対し、孤独で無防備、抵抗しきれない自分に、絶望的な思いを抱くことがあるのではないか?しかも頻繁に。もしこんな子がそばにいたら、みんなで「大丈夫だよ」と抱きしめてあげたい、あげてほしいです。

6月「僕の夢」
 ティモシー・テンボ(小学4年生・ザンビア)


2006年カレンダー6月

選考者
(選考理由・コメント)
井手口純さん(Jリーガー)
 この絵を見て、パッと自分と共通するものを感じました。サッカーの絵だと思うのですが、とても印象深いです。ザンビアでもサッカーという文化が浸透していると思うと、とても嬉しいです。顔の表情とか、一人一人の仕草で、とても楽しくサッカーをしているのを感じられます。この絵を描いた子どもが、自分と同じくサッカーが好きなんだと思いました。絵を通じて、サッカーが世界に浸透して行ってくれたらいいなと思いました。

7月「将来自分が住みたい家」
 ジェイソン(15歳・フィリピン)


2006年カレンダー7月 この絵はフィリピンのストリートチルドレンを一時的に保護するNGO団体「カンルンガン・サ・エルマ」で生活を送っている15歳の男の子が描いたものです。この絵のテーマは「将来自分が住みたい家」。多くの子どもたちが田園風景に広がる小さな家を描く中、この男の子だけがお母さんのお腹の中の絵を描きました。現地のスタッフがなぜこの絵を描いたのかと尋ねると、男の子はこう答えました。
「だって自分が15年間生きてきた中でここが1番安全な場所だから…」

選考者
(選考理由・コメント)
北川悠仁さん(ミュージシャン「ゆず」)
 この絵を初めて見たのは「愛・地球博」瀬戸会場でした。見た瞬間から心を奪われました。大きな悲しみと小さなぬくもりを強く感じました。一日でも早く、一人でも多くの子どもたちに微笑みあふれる世界になるよう、今自分にできることをしていきたいです。

8月「(無題)」
 Kevin(14歳・フィリピン)


2006年カレンダー8月 

選考者
(選考理由・コメント)
サンプラザ中野さん(歌手)
 ハートがあるぞ。サンプラザ中野だー!この絵は素朴だね。素朴さが良いね。3人でハートを掲げている。これは白人と黒人と黄色人種なのかな?それともお父さんとお母さんとわたしかな?他にもいろいろ考えられるね。色のついていない絵だからいろいろ考えがわいてくる。でもとにかくハートなんだよね。素朴にハートを掲げている。それが素晴らしいと思いました。

9月「(無題)」
 Perla Xochilt Cuenca(16歳・メキシコ)


2006年カレンダー9月

選考者
(選考理由・コメント)
Half Moonさん(歌手)
 海には不思議な力があります。心を開きすべてのことを忘れさせてくれます。家庭の温もりを奪われ悲惨な生活を余儀なくされている子どもたちが夕日に包まれ、一時の安らぎが海から届く瞬間。きっとすてきな夢に包まれ明日への勇気と希望の光が心の中に灯ることでしょう!湘南から愛と平和のメッセージが波に乗って世界中に届くはずだ!この絵はそんな思いに答えてもらった気がします。世界中の子どもたちが平和に暮らせる日が来ますように!

10月「(無題)」
 Fabiola Martines(メキシコ)


2006年カレンダー10月

選考者
(選考理由・コメント)
榎木孝明さん(俳優)
 涙は嬉しくても悲しくても怒っても流れるものです。でもその涙すら出ない状況が世界中には私たちの知らないところでいっぱいあります。せめて感情にまかせて好きなだけ泣ける時をこどもたちにあげられたらと思います。

11月「(無題)」
 Tipu(5歳・バングラデシュ)


2006年カレンダー11月 僕はスタジアムに生まれ、お母さんに育てられたんだけどお母さんは何をしているのだか、いっつも忙しく夜もどこかへ行ってしまう。残された僕は小さい弟を連れ、一日中うろうろしてなんとか食べていたんだ。中には優しい人もいて、お金をくれたりするから何とか食べられるんだけど、夜はひどかった。みんな嫌がらせしたりして寝かせてくれないし、明け方にはたたき起こされる。お母さんがいつもいないことも悲しかった。いつもなんとなく、一人ぼっちの気分だった。

選考者
(選考理由・コメント)
池間哲郎さん(カメラマン・NGO代表)
 この絵を描いた子供の大きな悲しみと深い心の傷を感じました。横線と縦線を、ただなぞっただけの絵です。グシャグシャとクレヨンを縦横に走らせ、描き方に心の苦悩を感じます。立っている人物が三名描いてあるのですが、これは両親と本人なのでしょうか。男性か女性かもわからない。そして、一番気になることは、どの人物にも顔が無いということです。顔を描くことができないほど、この絵の作者は辛い環境の中で暮らしているのかと胸が痛くなる。

12月「(無題)」
 Fabiola Martines(メキシコ)


2006年カレンダー12月

選考者
(選考理由・コメント)
イルカさん(シンガーソングライター、国際自然保護連合(IUCN)親善大使)
 心の中に器を持っていると感じる時がある。その中に入れるのは、自分以外の人や物達の心。相手の心に少しでも近付けるように、そこは、いつも平安であるように…と願いつつ。しかし突然、暗雲のように不幸が襲いかかり失くしそうになることもある。だからこそ、護らなければならないそれは大切な器。幼くしてたくさんの傷を受けながらも心の器を必死に護ろうとするこれは受難の絵。しかし「いつか必ず花を咲かせるよ」と見事に表現した幼きアーティストは勇気をくれた。少しだけ先を歩いている私たちオトナは反省と幸せの恩返しをしなければならない。

熱海市立小嵐中学校

静岡県熱海市立小嵐中学校は自然豊かな山の中腹にある全校生徒178名の中学校です。この中学校では、社会福祉実践校として国際的な視野を持ち合わせた子どもの育成に力を入れており、毎年、国際協力活動の実践者による講演等を開催してきました。今回、ストリートチルドレン芸術祭を開催するにあたり、世界各国から応募されたストリートチルドレンの描いた絵や詩の収集の他、ストリートチルドレンへの手紙の返信、小嵐の森の枝を活用した額縁づくり、世界のストリートチルドレンマップづくり等にも自発的に取り組んでいます。「世界中のストリートチルドレンが幸せになるためなら、僕たちはどんなチャレンジでもしていきたい(2年男子)

ストリートチルドレン支援団体一覧

メキシコ Fundacion Pro Ninos de la Calle, I.A.P. NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」
バングラデシュ エクマットラ
フィリピン Kabatang Gabay sa Positibong Pamumuhay (KGPP)
特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス
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